仕組みで売れる体制づくり「営業の成約達人」の仕組みの作り方-第359話 「何か困っていませんか」の営業トークの罠:効果的な営業の質問術とは
本コラムは、過去のコラム(第23話)「何か困っていることはありませんか?」の概要とコ記事内のQ&Aを以下にまとめました。
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【コラム記事の概要】
この記事は、営業における効果的な顧客ニーズの把握方法について論じています。特に「何か困っていることはありませんか?」というあいまいな質問の限界を指摘し、顕在的なニーズと潜在的なニーズを区別して、具体的な質問で潜在ニーズを引き出す重要性を強調しています。具体的な質問をすることで顧客の具体的なイメージを引き出し、より効果的な営業活動につなげることができると主張しています。 さらに、若手営業社員への指導方法として、質問形式の営業トークシート作成の推奨も提案しています。
【コラム記事のQ&A】
Q:なぜ営業の現場で「何か困っていることはありませんか?」と安易に聞くことが推奨されないのですか?
A:「何か困っていることはありませんか?」という質問は非常にあいまいで、顧客がすでに自身の問題を明確に把握している場合には有効ですが、多くのケースでは効果的ではありません。実際、顧客が潜在的な問題を抱えている際には、その問題はまだ顧客自身の意識に上がっていないことが多く、こうした質問では有意義な回答を引き出せない可能性があります。営業においては、顧客の真のニーズを理解するために、より具体的で掘り下げた質問が求められます。具体的な質問は、顧客に自身の状況について考えるきっかけを与え、深い話し合いを誘発します。
Q:顧客の「顕在的な困りごと」と「潜在的な困りごと」の違いは何ですか?
A:「顕在的な困りごと」とは、顧客がすでに認識していて、具体的に言葉で説明できる課題や問題を指します。たとえば、「現在のシステムが遅い」や「コストが高い」といったように、顧客はこれらをすぐに指摘することができ、対応策を求めています。一方、「潜在的な困りごと」とは、顧客がまだ明確に意識していない、または言葉にできていない問題や課題を指します。これらは、顧客の業務プロセスや外部環境から影響されるもので、営業担当者が洞察力を持って探り当てる必要があります。
Q:潜在的な困りごとを把握するためには、どのような質問をすれば良いですか?
A:潜在的な困りごとを探るには、具体的な状況を提示しつつ、顧客の感情や経験に基づく質問を行うことが重要です。「営業活動で聞くところによれば、○○の作業中に△△な問題がよく起こると伺います。御社でも同様の経験があるか、○○を行っている際に思い当たる不都合などはありませんか?」といった質問が効果的です。こうした質問によって、顧客は自身の業務フローや得られる体験を振り返ることになり、潜在的なニーズや改善点に気づくきっかけとなります。
Q:「具体的な質問は具体的なイメージになる」とはどういう意味ですか?
A:具体的な質問が具体的なイメージを生み出すというのは、質問が詳細であるほど、顧客が自身の状況を明確に思い描くことができ、具体的な回答をしやすくなるという意味です。抽象的な質問がもたらす不明確さを避けることで、顧客は深い思考を促され、自らのニーズをより理解しやすくなります。結果として、お互いにとってより有益な情報交換が可能となります。
Q:営業担当者が顧客の困りごとを聞き出す際に、どのような準備をすべきですか?
A:営業担当者は、「あいまいな質問はあいまいなイメージしか生まれない」という基本原則を念頭に置きつつ、潜在的な困りごとを引き出すための具体的な質問の準備に時間をかけるべきです。例えば、質問集や営業トークシートを作成し、自社の製品やサービスが具体的にどのような顧客の課題を解決できるのか仮説を立てて準備することが効果的です。これにより、営業場面での応用力が高まり、顧客との対話がより実り多いものとなります。
Q:質問形式の営業トークシート」とは何ですか?なぜ有効なのですか?
A:質問形式の営業トークシートとは、顧客の潜在的な困りごとを掘り下げるために、具体的なシナリオをもとに考えられた質問を集めた資料です。これにより、営業担当者は効果的に質問を投げかけることができ、特に経験の浅い担当者でも顧客から重要な情報を引き出し、深い理解を得る手助けとなります。また、属人化を避けることで、組織全体としての一貫した営業活動を可能にするツールとして活用できます。
Q:「場づくり」とは何ですか?営業活動においてなぜ重要ですか?
A:「場づくり」とは、聞き手が安心して話せる環境を整え、顧客が自らの課題やニーズを自然に話せる空間を作り出すことです。これには、顧客の業界や特定の業務に関する知識を深めることも含まれます。顧客が自らの状況を明確に伝え、営業担当者がそれを深く理解することができるような環境を整えることで、顧客の信頼を得ることが可能となり、結果として潜在的な問題を掘り下げた質問もしやすくなります。
Q:営業活動で「仮説と検証」とは具体的に何を指しますか?
A:営業活動における「仮説と検証」とは、顧客が抱える可能性のある課題を先に推測し(仮説)、その仮説を実際の質問を通じて確認し、確証を得る(検証)プロセスを意味します。例えば、「この業界では○○の過程で△△のような課題があると考えていますが、御社でも同様の課題があると感じていますか?」といった質問をすることで、仮説を基に顧客からの反応を得て、その信憑性を高めます。このプロセスを繰り返すことで、顧客の深いニーズを理解し、より適切なソリューションを提案することが可能になります。
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